若返りの水

いい正月でーびる。


今日は旧正月です。

沖縄は中国や韓国などと同じく旧正月を重んじます。
近年では新暦の正月を祝うのが普通ですが、
漁業を生業とする家庭や地域によっては旧正月を盛大に祝います。
市町村によっては学校も会社も休みです。

余談ですが、
今ちょうど真夜中0時を少し回ったところで
県内の国道では暴走族が旧大晦日暴走決行中です。(うるさいっ!)


旧正月の思い出といえば
私の祖母が生前、毎年大晦日の夜には
新しい湯飲茶碗と洗面器を下ろしていました。

それは何故かと言うと・・・・若返りのおまじないのためです♪


正月の早朝一番に汲む水を
沖縄では「若水(ワカミジ)」と呼び
口をすすいだり、眉間をなでたりして一年の健康を祈ります。
沖縄だけに限らず日本各地に見られる行事でもありますよね。

祖母が洗面器に浸した指先で
「若返りの水だよ」と幼かった私の眉毛を撫でてくれたときは、
「若返る??」と疑問だらけでしたが
なんだか魔女のおまじないみたいでワクワクしたのを思い出します。


この「若水」
祖母が教えてくれた昔話はこんな感じです。


心優しいお月様と太陽が、
人間には永遠の命になる若水を、
そして悪さをする蛇には死水を浴びせよと、
使者に2つの桶を持たせました。

使者が人間界に向かう途中
突然大蛇が現れ、若水を浴びてしまい
役目を果たせなくなった使者は
仕方なく人間には死水をかぶせてしまったそうです。

おかげで蛇は脱皮をするたびに美しく生まれ変わり
人間は老化を重ねていくようになったそうです。

罰を受けた使者は
2つの桶を持ったまま今でも
お月様の中で立たされているようです。
満月の夜には、月の中にその姿が見えるとか・・・・。

でも哀れに思った神様が年に一度だけ、
大晦日の夜から元旦にかけ
若水を天から降らしてくれるそうですよ。


みなさん!
今朝の水は特別です。
しっかりお肌を磨きましょう!!

え!?
遅かった??  残念。。。。

この日記、間に合わなかった方に朗報。

ちょうど仕込み真っ只中のラム酒工場 IN 南大東島。
今年の若水で造った「コルコル」で
夏に身も心も熱〜くなりましょ!

2005年2月 9日