甘い香りの南大東島

飛行機の窓から丸い島影が見えてきたら、
島のシンボルの大きな煙突から、モクモクと煙がたなびいています。


久しぶりの南大東。
飛行機のタラップを降りると、ふわっと甘い香りが私を出迎えてくれました。

さすが村歌でも詠われる砂糖の島。
ヘンゼルとグレーテルが森で見つけた「お菓子の家」もこんな香りがしたのかな。

先月から製糖期を迎え、島は今が一番活気づいています。

ジブリ作品にでも出てきそうな不思議な形のハーベスタが
豪快に葉を撒き散らしながらの収穫。

刈りだしたキビを運ぶため、大型ダンプがせわしく島内を駆け巡り、
製糖工場も島全体のサトウキビを粗糖に変えるために
パワー全開、24時間フル稼働です。


そんな風景を眺めながら、
迎えにきてくれた郁子さんの運転する車に揺られていると・・・

ん??
なんだかさっきより甘い香りが強くなってきたような。

・・・・製糖工場はまだまだなのに。


見覚えのあるカーブミラーを曲がった途端、

あっ!
この甘い香り、我がラム酒工場からだわ!!

慌てて車のドアを開けると、辺り一面トロ〜ンとする香り。
「あま〜〜い」のなんのって。


あぁ、もうぉ、カブトムシとか蝶々に変身しそう。(^- ^〃)


きゃーきゃー騒いでいる私に出迎えてくれた工場長が
「今日は仕込みと蒸留日が重なっているんですよ」と教えてくれました。

甘い香りにコーティングされた南大東島。
みなさんも「おじゃりやれ〜」


ところで私。  何しにきたんだっけ??


*おじゃりやれ   大東方言で「いらっしゃいませ」

2005年2月 5日